私は昔から、仕事とスポーツは似ていると思っていました。

想像してみてください。頭の中を空っぽにしてみてください。人間の根本はもっと自由な生き物です。時間的にも、肉体的にも。
「何時までに会社に行かなければいけない」「今月いくら売らなければいけない」「何時まで会社にいなければいけない」「何かを報告しなければいけない・・・・。」
お金と引き換えに無くなる自由。
そもそも、仕事のルールって頭をリセットしたらおかしいことたくさんあると思いません？
なぜ、ネクタイをしめる事が礼儀なの？なぜ上司のいう事を聞かなければいけないの？しまいには、タクシーに乗る時に座る場所が役職によって決まる・・・。なんのこっちゃ。

一方、スポーツ・・・
野球→3回ストライクで「アウト」。バスケットボール→ボールを持ったまま3ぽ歩いたら「トラベリング」。サッカー→ボールを手で触ったら「ハンド」・・・・
このリセットした頭で考えると仕事の時と同じ考えになります。別に何回投げようが、何歩歩こうが、手でボールを触ろうが、誰かに何か言われる筋合いはない。

社会人の頭に戻します。生物学的に必要な、食べる、排せつする、子孫を残すという3本柱に対し、仕事とスポーツは決まったルールの中で色々なものに縛られながら、勝つ事を目指して進んでいく。これが共通点です。言い換えれば仕事もスポーツもそもそも「不自然」なんです・・・・・。　　　
でもそれが「社会」です。私たちはどんな場所に行こうとも無人島以外には必ず「社会」があります。この現実からは逃げる事は出来ません。であれば割り切るしかありません。どんな理不尽な事があろうと、面倒な事があろうとも、勝つために頑張るしかない。もし、一時的に原始的な脳に切り替わって仕事や社会に窮屈さを感じた時は思い出して下さい。”自分達のやっていることはそもそも不自然な事だ”と。
ただ、その先の、勝った時の「達成感」や「幸福感」は何物にも代えられないものだと思います。
仕事が終わったら原始的な脳に切り替えて、美味しく夕飯を食べたいと思います。
それでは

あみだ堂　能呂慎太郎