社長日記

2020.04.06
需要を考える

需要という言葉は誰でも知っています。需要とは‟人々”が求めているものです。
ただこの‟人々”が難しい。まず、‟人々”をどこまで細かく分けるか。
性別、年代、地域、体格、趣味趣向、・・・・。考えるときりがない。男性の需要と女性の需要。10代の需要と50代の需要。北海道の需要と沖縄での需要。体が大きな人の需要と体が小さい人の需要。カメラが好きな人と釣りが好きな人の需要・・。
ビジネスを行う上で、少しでも市場を広げたいと考える時、この「需要」を多く把握したいという願望が出てきます。仕事をしていて商品をたくさん売りたいと思うのは普通の考えだと思います。ただ、私この事を考える時、目的の優先順位をいつも悩みます。以前も文章で書いた事がありますが、「多く販売したい」=「お金」 お金が最優先目的になってしまうとこの「需要」のとらえ方がすごく雑になる様な気がするんです。
そもそも、人間の需要なんてかなり曖昧だと思います。例えば「音楽」の需要を考えたとします。先程と同じく男性が好む音楽・女性が好む音楽。10代が好む音楽と50代が好む音楽・・・・。もしこれをデータで大まかに把握出来たとしても、「Aさん 男性・10代・北海道・・」←例えばこんな人がいたといたとしても、Aさんの日々の状況によってかなり変わりますよね。朝に聞きたい曲、夜に聞きたい曲、お酒が入ると聞きたくなる曲、大切な人が亡くなってしまった、恋人と別れた、雨が降ると聞きたくなる曲、晴れた日に聞きたく曲・・・・。ちょっとした環境の変化や気持ちの変化でこんなにも「需要」が変わってしまう。これは音楽に限らず、洋服でも住宅でも食品であっても同じだと思います。そう考えると「需要」なんて考えない方が良いのではないかと思う時があります。

大前提として自分の出来る仕事は限られています。
その中で何が出来るか。または、自分が何を売りたいか。を最優先にもってくると自分が納得するし、何よりも仕事が楽しいと思う。自分が楽しくないとお客様に笑顔で自信を持って説明する事が出来ないと思います。
自分自身が欲しいと思う商品・サービスを考え発信していく。そしてその自分の考えを最後まで信じる。

先日何かの雑誌で手帳が売れている記事を見ました。一時的にスマホ等での電子スケジュール管理が多くなったのに、アナログの手帳が盛り上がってきたみたいです。この記事を見た時もやはり「需要」を考えされました。

自分ならどんな仏壇が欲しいだろう? 自分ならどんなお寺にしたいだろう? 自分ならどんな説明を受けたいだろう? 自分ならどんな言葉をかけて欲しいだろう? 

自分が他人にしてもらいたい事をお客様に向ける。この単純な事が大切だと思います。そんな事を考えた一日でした。

あみだ堂 能呂慎太郎

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