私は小さい時から、
「今日なに食べたい？」
と言われた記憶があまりありません。
きっと言われた事はあるのでしょうけど、あまり記憶にありません。
なので、大人になってから、誰かに
「なに食べたい？」と聞かれると少し困ってしまいます。特に私は好き嫌いがあまりないので、何を出されても美味しくいただけます。
「なにしたい？」「なに食べたい？」という質問は私にはとても不思議な質問です。
なぜなら、自分の食べたいものや、やりたい事は頭に浮かんだ時点で最短でその願望を行動に移すからです。
もちろん、仕事中にいきなりジョギングしたくなったからといって、仕事を投げ出して走るような事をする訳ではありません。あくまでも最短なので、今日の夜走ろうかな？とか、明日の朝走ろうかな？とか考えます。
私はこの事を考える時、自分で勝手に「プレゼントの定義」と名付けています。
「プレゼント」もそうですよね。「何が欲しい？」と言う事ですよね。

食事にしても、プレゼントにしても、100％私の願望に応えてくれるのなら良いんですけど、そんな事はありえませんし、そもそも、自分の願望を他人に叶えてもらおうとは思っていません。これは別に、私に何かを尋ねた人を冷たくあしらっているのでは無く、むしろ感謝しているのです。
私にとっては食事もプレゼントもどんなものでも嬉しいです。他人である私に対し、私が喜ぶであろうものを考え、それに対し時間を費やしてくれる行為そのものが私にとっては最大のプレゼントです。

自分のやりたいは自分でやる、自分に出来ない事はやらない。自分の食べたい物は自分で食べる。他人に自分の願望を委ねない。他人から頂いたものはどんなものでも最高のプレゼント。

私はいつもそう考えています。

でももし偶然に、自分の願望と他人の願望が重なった時はそれは最高の幸せだと思います。

今日はそんな事を思いました。
それでは

あみだ堂　能呂慎太郎