社長日記

2020.05.21
自分への敬意

・・・二十数年前
江別在住だった私は、札幌啓成高校に通っていました。
朝家を出てJR野幌駅まで自転車に乗り、今は無き赤い電車に乗りJR森林公園駅で降りる。
その後、通称‟啓成坂”と呼ばれる坂を徒歩で上り、百年記念塔を眺めながら校門をくぐる。
そんな通学時の出来事を今日ふと思い出しました。

いつも通学で利用していた電車は岩見沢方面からやってくる小樽行の普通列車。

ある晴れた日だった。
私は何を思ったか、突然海が見たくなった。

幼い時から思い立ったら止まらなくなる性格で、その欲求は止まる事を知らない。
電車は野幌駅を出て大麻駅を過ぎた頃には頭の中は海の事でいっぱいだった。
本来は大麻駅の次の駅の森林公園駅で降りなければならないのに、もちろん私は降りなかった。
札幌駅で少し停車し、ドアが閉まり一路小樽へ・・・。
たしか手稲を過ぎ少したった時だった、、突然目の前に広がる日本海。
感動の瞬間です。
晴れた空、果てしなく平がる海。車窓からずっと眺めていました。
その時、当時持っていた「ポケベル」はずっと鳴りっぱなし。
当たり前です。
私が学校に来ていない事に気付いた教師が、私の親に連絡したところ、息子は間違いなく学校に行ったという話になり大騒ぎ。完全に行方不明ですよね。
それなのに当の本人はブルブル鳴り続けるポケベルを横目に、念願の海の景色にうっとり。
その後、海を見ながらのんびりお弁当を食べ、昼過ぎに学校に行った時には、教師はカンカンに怒っていた。
たんまり、説教されたが、私は何の後悔も無いし、逆に大満足。

自分への敬意。。。。
世界に一人しかいない、自分自身の欲望に対し精一杯行動した。
あの時、海を見に行かなかったら、自分に対し失礼だ。
あの時、海を見に行かなかったら一生後悔していたと思う。
それにもし後悔したとしてもそれに対し、教師や親はその後悔の念に対し一切の責任を取れない事は揺るぎない事実だ。
他人の後悔を消すことは例え親でも教師でも出来ません。
結論、行って正解だった。

もう一つ、似たような事件が、、
当時、違う高校の女の子と付き合っていました。
とても歌が上手な子で学校祭のステージで歌う事を聞きました。
「必ず見に行くから」と約束しましたが、彼女の学校祭の日は、私の学校では通常授業の日。
もちろん、私は、二時間目の休み時間に学校から抜け出し、電車に乗り彼女の学校へ行き約束通り彼女のステージを見に行きました。何も無かった様に5時間目に学校に戻りましたが、ばれてしまいまたも教師はカンカン。
たっぷり説教されましたが、私は何の後悔も無かったしむしろ大満足。大好きな彼女との約束を果たし彼女のステージを見れたのだから。

自分への敬意、、、
もし、あの時彼女との約束を果たさなかったら一生後悔していたと思うし、たかが、教師に怒られるのが嫌で行動に移さなかったら自分に対して失礼だ。
結論、行って正解だった。
自分への敬意、、、
冷静に考えてください。
一度きりの人生ですよ。自分の思いを信じてあげましょう。周りに何と言われようとも。

そんな事を思い出した今日一日でした。
それでは。

あみだ堂 能呂慎太郎

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