社長日記

2020.06.14
それでも明日は来る

本日、葬儀に参列いたしました。

当たり前ですが、人はいずれ死にます。
世の中の物事の殆どが不確かなのに対し、‟死”だけは100%です。

何千年も前からこの事実を知っているのに、何故人は人との関係を続けるのか。
その人との思い出が深ければ深いだけ、別れる時の悲しみが強くなることを知っていながら。

多分人間は本能的に失うものと得るものを天秤にかける事が出来るのだと思います。
ただ、皮肉な事にその差はほんのわずかなんです。
大切な人との幸せな時間や思い出の方が、悲しみよりもほんの少しだけ強いはずなんです。
いや、もしそうでなくてもそうであって欲しい。それに悲しみは一時的です。

葬儀に参列する度に、この世から悲しみなんて無くなればいいのに思いますが。
理屈で考えると、悲しければ悲しいだけ、幸せだった事を証明することになります。
しかし、分かっていても悲しみを受け入れる事は出来ないと思います。

葬儀の帰り、高速道路からの街並みがとても不思議に見えました。

世の中から、一人の人間の命が消えたというのに、何も無かったかの様に街は普段通りに動いています。
信号が赤から青に変わり、住宅の明かりがついたり消えたり、お店の看板には照明があたり、どこかではきっと喧嘩している人がいるだろうし、ケガをした人がいたり、笑っている人がいたり、悩んでいる人がいたり・・・・、新しい命が生まれたり。

ご遺族の方々の気持ちを考えると居た堪れない気持ちになります。
ただ、どんな事があってもきっと明日は来るし、明後日も来ます。それは事実です。
それを考えると、ご遺族の方々にお悔やみを申し上げると共に、一生懸命に生きようと思いました。
時間は掛かるとは思いますが、いずれ悲しみは無くなり、幸せな思い出だけが残るはずです。

あみだ堂 能呂慎太郎

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