社長日記

2020.06.24
アフリカに行こう!! ②

再びフェリーでアルへシラスに戻った僕達はスペインでユーロパス(※EU加盟国の電車乗り放題券)を購入し電車で次の目的地バルセロナを目指しました。途中で寄ったグラナダという街もとても素敵でした。

電車移動での思い出ですが、ここで大変だったのが、モロッコで購入した‟ベルベル民族”の剣。
国境を超える時に、警察なのか検閲官なのかは分かりませんが、パスポートと荷物をチェックされるのです。バレたらマズイと思った僕は背中に件を隠し検査を逃れました。あの時の緊張感は未だに忘れられません。その時の剣は今でも会社の自分の部屋に大切に飾っています。
バルセロナに到着しすぐに宿を探しました。当時、飛行機のチケットしか購入していなかったので、都度都度現地で宿を探さなければなりません。
何とかその日の宿を見つけました。確かな記憶ではありませんが、バルセロナのユースホステルに泊まったはずです。
ユースホステルは安価なため自ずと僕らのような学生旅行者が多く集います。そのせいか、ホテルのロビーは大騒ぎ。世界中の若い旅行者が片言の英語でコミュニケーションをとり夜遅くまで過ごしました。
次の日、とりあえずサグラダファミリアには上り、次の目的地イタリアのトリノに向かいました。
トリノではF君の知人Aさんのアトリエに泊まらせてもらいました。
Aさんは日本人ですが、イタリアでオブジェ等を作る仕事をしており芸術家として生計を立てていました。
夜、僕らはAさんに食事に連れていってもらいました。
もちろんイタリア料理です。レストランで驚いた事は、ワインを棚から自分で持ってきて、勝手に空けて飲むのです。
食事をしながらAさんが僕らに言った言葉は今でも覚えています。
‟日本では「結婚している」「定職に就いている」「家や車やお金を持っている」みたいな事ばかり世間から見られて息苦しい。また、これらを満たしていないと人間として下に見られるし、いつもそれを比較される。
イタリアは違う、私という人間をそのまま見てくれる。だから日本には帰りたくない。イタリアが私には生きやすい”
と語っていました。
食事を終え、酔い覚ましに強烈に苦いエスプレッソを一杯飲み眠りに着きました。

朝を迎え、最終目的地 ドイツの田舎町 ドナウッシンゲン を目指しました。

・・・次回に続く


あみだ堂 能呂慎太郎

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